インプラントを固定源に利用した矯正治療を、「インプラント矯正」と総称します。より積極的な歯の移動を行うことが可能になりました。
オルソインプラント
口蓋正中に1本のインプラントを適用し、固定源とすることで矯正に役立てます。
![]() 1. オルソインプラント埋入前 |
![]() 2. 埋入直後 |
![]() 3. インプラントを固定源として矯正中 |
![]() 4. インプラント除去7日後 (2ヶ月目には埋入痕は完全に消失します) |
オルソインプラントの利点
- ヘッドギアなどの顎外装置が要らないので楽
- 矯正期間の短縮
- 従来の歯列矯正では困難とされたケースもスムーズに矯正治療を行うことができる
- ミニスクリューインプラントでは複数使用を要する症例も、1本でコントロールできる可能性がある
など、歯列矯正の可能性が大きく拡がります。
矯正用ミニスクリューインプラント
小さなスクリューを歯ぐきを通して骨に入れ、これを固定源にして歯を動かします。
- スクリューの植立:
- 麻酔の後、小さなスクリュー(長さ6〜8mm程度)を入れます。1本入れるのに、30秒から1分ほどかかります。
- スクリューの安定:
- スクリューが安定するのを待ちます。通常、1ヶ月程度です。
- 移動開始:
- スクリューを土台にして、ゴムやスプリングをかけて歯の移動を開始します。
- スクリューの除去:
- 矯正終了後、直ちにスクリューを除去します。スクリューを逆回しして外し、ほとんど痛みはありません。スクリューが入っていた穴は1日ですぐにふさがります。