インプラント(矯正用ミニスクリュー)を固定源に利用した矯正治療を、「 インプラント矯正」と総称します。ワイヤーだけの矯正に比べ、 より積極的な歯の移動を行うことが可能になりました。
矯正用ミニスクリューインプラント
インプラント矯正の利点
- ヘッドギアなどの顎外装置が要らないので患者様の負担が軽減
- 治療期間の短縮が可能
- 非抜歯治療の可能性が拡大
- 従来の歯列矯正では困難とされたケースも、より精度の高い治療結果が期待できる
など、歯列矯正の可能性が大きく拡がります。
治療の流れ
小さなスクリューを歯ぐきを通して骨に入れ、これを固定源にして歯を動かします。
- スクリューの植立;麻酔の後、小さなスクリュー(長さ6〜10mm程度)を入れます。1本入れるのに、30秒から2分ほどかかります。
- スクリューの安定;スクリューが安定するのを待ちます。通常、1ヶ月程度です。
- 移動開始;スクリューを土台にして、ゴムやスプリングをかけて歯の移動を開始します。
- スクリューの除去;スクリュー除去の時期には個人差がありますが、通常半年~1年が目安です。スクリューを逆回しして外し、ほとんど痛みはありません。スクリューが入っていた穴は1日ですぐにふさがります。